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PROFILE

フランスに渡り自らの足でシャトーやドメーヌを巡り、帰国後、数々の名店でシェフソムリエ・支配人として活躍。現在はフレンチワインバーのオーナーソムリエとしてこだわりのワインを提供。

NAGAHIDE SHIMAMOTO

第4回

フランスならでは! 生活に根付いたチーズ文化

フランスの家庭では、チーズはカジュアルに楽しむもの

a067_sフランスでチーズが苦手という方は、まず聞きません。食事と一緒に、おやつにも、食後のデザートにも、とにかく24時間いつでも気軽につまめるのがチーズという存在です。
フランスでは、市場はもちろん公園でもワゴンでチーズを売っています。パックはしておらずむき出しのまま売っているので、みなさん気ままにモグモグ試食しながら買っています。買ったらさっそく食べながら帰る……なんて姿も、よく見られる光景。これは日本にはない文化ですよね。
フランスの食卓には、チーズをスライスするスライサーや、ハードチーズを削るグライダーなどが常備されていて、パスタやサラダなどに銘々が好きなだけチーズを削って食べています。また、ある程度食べ進めて残ったチーズは、種類を問わず全部まとめてフライパンに落とし、アツアツの固形チーズフォンデュに! このかたまりをみんなでつついていただくのが、これまたおいしいひとときなんです。
実は、フランスの家庭では日本ほど厳格にチーズを保管してはいません。チーズケースに入れて、そのまま常温で置いておくことも。ヨーロッパは日本に比べて湿度が低いこともありますが、保管するまでもなくすぐに食べきってしまう……というフランスならではの文化も関係しているのかもしれませんね。

フランスで出会った意外なおもてなし!?

シャンパーニュを代表するメゾンであるアンリ・ジロー氏のホームパーティーに招かれたことがありました。彼はとてもシガーが好きで、食前にシガーとシャンパーニュを2時間ほど、それからメインの食事とシャンパーニュ、食後にまたシガーとシャンパーニュ……と、6.7時間シャンパーニュを飲み続けるという贅沢かつ大胆なパーティーでした。
そのメインの食事は、テナガエビのボイル。彼のお母様がまるでわんこそばのように次から次へとテナガエビを出してくれるのです。目の前のテナガエビを食べ、シャンパーニュを飲み、口直しにチーズを食べ、またボイルされたばかりのテナガエビを食べる……日本では味わえないおもてなしに衝撃を受けた瞬間でした。

フランス風のおもてなしを日本のホームパーティーで

a001_s日本のホームパーティーでも、もっと気軽にチーズとワインを楽しんでみませんか? 前回ご紹介したGERARDカマンベールとリンゴのカナッペなど、パーティーではさっとつまめる一口サイズのメニューが喜ばれます。
日本ではホールサイズのチーズを見る機会はあまりありません。パーティーならではの演出として大きなチーズをホールで用意しておくと、それだけで場が華やかになって会話も弾みます。また、取っ手をくるくる回してハードチーズを花びらのように削るジロールという器具は、銘々が好きなときに好きなだけ削って食べられ、見た目にもインパクトがあるのでおすすめです。
ワインは、マグナムボトルやダブルマグナムなどの大きいものをチョイスして視覚的な演出を狙ったり、普段はなかなか選ばない熟成したシャンパーニュや古い貴腐ワイン、ヴァン・ジョーヌなどを揃えたり、パーティーならではの特別感をもたせると楽しくなりますよ。